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kobori akira - ヘッドフォン・マジック
(2010/07/03)
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◆tracklist
01. ヘッドフォン・マジック (intro)
03. はいてすてる
04. ヘッドフォン・マジック (outro)
all tracks and graphics by kobori akira
リミックスの配信を除き、自分の声を吹き込んだ楽曲としては、約1年ぶりのミニアルバムとなります。リミックスが「愛」だとすれば、オリジナルは「衝動」でしょう。なるほど、こんなに佳作/駄作を作っても、決してデモとして音楽事務所に送るわけでもなく、だからといって同人サークルとして頑張るわけでもない。しかし、好きな娘の誘いをいくつか断ってまでして作ったのであるからして、この作品を「衝動」と名付けるくらいの権利はもらっていいんじゃないか、などと自惚れてしまいます。
衝動とはヒップホップです。僕はこの命題に沿うよう、ただひたすらに「ヒップホップであること」を意識し続け、内なる声がゲシュタルト崩壊を起こしかけた頃にようやくいくつかの楽曲が出来あがってきました。
このアルバムを無理矢理カテゴライズしますと、カニエ・ウエストから始まる「内省的なオートチューン・ヒップホップ」の一つであると言えるでしょうか。とくに最近ではドレイクの活躍が取りざたされており、(直接の影響はありませんが)非常にシンパシーを感じている次第です。
しかし、日本にこの種の楽曲に挑戦しているラッパーが少ないので(その中でクレバの「瞬間speechless」は素晴らしい佳作/珍作です。手放しで評価することのできない曲を自身の身体的なスキルで名曲にしてしまうところが「漢」だと思います。)、これはプロだのアマチュアだの言っている場合ではありません。
本来、このアルバムは6曲入りを予定していました。ですが、できるだけエッセンシャルな内容にしようと努力していると、ついに3曲にまで絞られました(厳密には4曲ですが、1曲を分割しただけなので)。
「ヘッドフォン・マジック」は、3曲の中でテーマが最も伝わりやすい楽曲であると判断し、先行で公開することにしました。製作期間の短い、構成のほとんどが2日で終わったこの曲は、コーラスを映画『博士の異常な愛情』の最後のシーンからサンプリングしています。言葉の意味は、映画の字幕などをご覧になってください。「If I love you」は、収録候補曲となっていた6つの中で、もっとも完成度の低い曲でした。しかし、このアルバムを雰囲気づけた最初の曲でもあったので、岡田ジャパンに反抗する形にはなりますが(笑)、理想を貫き入れることにしました。失敗かどうかは結果のみ知っています。
「はいてすてる」は、先ほど挙げたカテゴリーの中でもまだ行われていない事にチャレンジした楽曲です。というのも、一聴すればすぐにお分かりいただけますが、女性の目線から歌われています。女性が歌唱する曲の何割かは男性が歌詞を書いていますし、とくに日本ではこれを「演歌」というジャンルで昇華し、あまつさえ自身の作った女性視点の歌詞を自身で歌ってしまう、ということもあります(アメリカだと、「マイ・ファニー・バレンタイン」が有名でしょうか)。
といったように、「新曲が4つ入ってもシングル」、「ライブ音源が8つ入ってもシングル」なんていう時代に逆行した、時間にしてわずか15分にも満たないミニアルバムですが、ほんの少しでも流れがあればそれはアルバムです。貴方の鼓膜を少しお貸しください。
2010年7月3日、
元キャンパスナイターズの杉ありさ(杉麻李沙)さんと同じ生年月日であることに驚きながら。
P.S.
実はこのアルバムは、6月25日に公開する予定でした。しかし、その日はちょうどパソコンの電源ケーブルを失くしてしまった日でして(笑)、どうも、まだ追悼するにはクオリティが低すぎる、とお叱りを受けた気持ちです。まだ製作は続けますから、次は受け取ってください。マイケルへ。