2010/08/16

ブシュラ・ジャラール(bouchra jarrar)

bouchra jarrar, Paris

ロバート・ゲラー以来の衝撃。

今年一番見とれたコレクションが最近設立されたブランドからのものだったので、紹介がてら。
デザイナーのブシュラ・ジャラールは、ジャン・ポール・ゴルチエやバレンシアガの下で働いており、2007年からはジャン・ルイ・シェレルというブランドのアートディレクターを務めていました。
上記のジャン・ルイ・シェレルは、2009年に閉鎖されたようですが、ぜひこのデザイナーには頑張ってほしいところ。

Bouchra Jarrar Fall 2010 Couture Collection on Style.com: Complete Collection



2010/07/22

自民党の「じ」は「ジャズ」の「じ」

テストのメモとして。

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自民党のCMが面白い。



僕の感覚では、たいていの政党コマーシャルは「大河ドラマ」か「W杯公式ソング」のどちらかを真似た、壮大なモチーフの曲をBGMにしているのだと思っていた。上に載せた谷垣禎一のCMがよい例だ(これはW杯)。
しかし、小泉進次郎と丸川珠代を起用した、いわゆる「若者向け」のCMには、上述の曲とは異なる「若者向け」の曲を使っている。



ちょっと面白かったので、耳コピしてみると(聴覚の自信がないので正確でないかもしれませんが)、「Fm7-Gm7 E♭m7(+11)-D♭(add9)」という、おそらくこれまでの政党コマーシャルで利用されたことのないコード進行が採用されていた。
(繰り返しになるが、コード進行が正確ではないかもしれない。それでも)この進行には、ある調性から外れた音をいくつか合わせないと作れないコードが含まれている。例えればスーツにスニーカーを合わせたようなもので、ざっくり言えば、「おしゃれ感」のあるコード進行なのだ。

自民党が勝った理由のひとつに、小泉進次郎の効果があったが、その後押しをしたのは、このBGMかもしれない。


追記:もう少しだけフザけた話をすれば、谷垣総裁のコマーシャルも少し若者寄りです。つまり、リズムの問題で、ベースが弱いので気づかれませんが、ヒップホップのビートなんですよね(笑)。この上で青山テルマが歌ってもおかしくないです。ちなみに、小泉のCMはファンク(ハウス)で、ドラムが16ビートで刻まれつつ、ピアノが裏ハクでコード当てたり、ベースが結構動いていたり、「もしかしてジャズトロニックが作ったのか?」なんてネットの書き込みを見つけたとしても不思議ではありません。
逆に、民主党のCMは完全なオンビートで、これにギターをぶつけるところに、「も、もしかして若者はギターさえ聴かせとけばOKだと思ってるのかな」と、その真面目な姿勢に心打たれます(政界だけに正解ですが)。
あと、もう少しだけフザけておけば、民主党のCMはちょっとサブリミナル臭いですよね。たとえば、「スーパーで働いてる女性のシーン」と「総理が農場を見学してるシーン」の間の転換で、フラッシュが入っています(気持ち悪くなる場合があるので、ポリゴンのアレなんかがダメだった人は見ないように)。あと、ものすごい真面目だけど、どちらもコンサマトリー過ぎますよね(苦笑)。

2010/07/03

kobori akira - ヘッドフォン・マジック



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kobori akira - ヘッドフォン・マジック
(2010/07/03)

download:

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◆tracklist
01. ヘッドフォン・マジック (intro)
02. If I love you
03. はいてすてる
04. ヘッドフォン・マジック (outro)


all tracks and graphics by kobori akira




リミックスの配信を除き、自分の声を吹き込んだ楽曲としては、約1年ぶりのミニアルバムとなります。リミックスが「愛」だとすれば、オリジナルは「衝動」でしょう。なるほど、こんなに佳作/駄作を作っても、決してデモとして音楽事務所に送るわけでもなく、だからといって同人サークルとして頑張るわけでもない。しかし、好きな娘の誘いをいくつか断ってまでして作ったのであるからして、この作品を「衝動」と名付けるくらいの権利はもらっていいんじゃないか、などと自惚れてしまいます。
衝動とはヒップホップです。僕はこの命題に沿うよう、ただひたすらに「ヒップホップであること」を意識し続け、内なる声がゲシュタルト崩壊を起こしかけた頃にようやくいくつかの楽曲が出来あがってきました。

このアルバムを無理矢理カテゴライズしますと、カニエ・ウエストから始まる「内省的なオートチューン・ヒップホップ」の一つであると言えるでしょうか。とくに最近ではドレイクの活躍が取りざたされており、(直接の影響はありませんが)非常にシンパシーを感じている次第です。
しかし、日本にこの種の楽曲に挑戦しているラッパーが少ないので(その中でクレバの「瞬間speechless」は素晴らしい佳作/珍作です。手放しで評価することのできない曲を自身の身体的なスキルで名曲にしてしまうところが「漢」だと思います。)、これはプロだのアマチュアだの言っている場合ではありません。

本来、このアルバムは6曲入りを予定していました。ですが、できるだけエッセンシャルな内容にしようと努力していると、ついに3曲にまで絞られました(厳密には4曲ですが、1曲を分割しただけなので)。
「ヘッドフォン・マジック」は、3曲の中でテーマが最も伝わりやすい楽曲であると判断し、先行で公開することにしました。製作期間の短い、構成のほとんどが2日で終わったこの曲は、コーラスを映画『博士の異常な愛情』の最後のシーンからサンプリングしています。言葉の意味は、映画の字幕などをご覧になってください。「If I love you」は、収録候補曲となっていた6つの中で、もっとも完成度の低い曲でした。しかし、このアルバムを雰囲気づけた最初の曲でもあったので、岡田ジャパンに反抗する形にはなりますが(笑)、理想を貫き入れることにしました。失敗かどうかは結果のみ知っています。
「はいてすてる」は、先ほど挙げたカテゴリーの中でもまだ行われていない事にチャレンジした楽曲です。というのも、一聴すればすぐにお分かりいただけますが、女性の目線から歌われています。女性が歌唱する曲の何割かは男性が歌詞を書いていますし、とくに日本ではこれを「演歌」というジャンルで昇華し、あまつさえ自身の作った女性視点の歌詞を自身で歌ってしまう、ということもあります(アメリカだと、「マイ・ファニー・バレンタイン」が有名でしょうか)。

といったように、「新曲が4つ入ってもシングル」、「ライブ音源が8つ入ってもシングル」なんていう時代に逆行した、時間にしてわずか15分にも満たないミニアルバムですが、ほんの少しでも流れがあればそれはアルバムです。貴方の鼓膜を少しお貸しください。


2010年7月3日、
元キャンパスナイターズの杉ありさ(杉麻李沙)さんと同じ生年月日であることに驚きながら。



P.S.
実はこのアルバムは、6月25日に公開する予定でした。しかし、その日はちょうどパソコンの電源ケーブルを失くしてしまった日でして(笑)、どうも、まだ追悼するにはクオリティが低すぎる、とお叱りを受けた気持ちです。まだ製作は続けますから、次は受け取ってください。マイケルへ。

2010/06/02

宮岡太郎・唐澤弦志監督の『エコーズ』に数曲BGMを提供しました。

情報開示が遅れましたが、宮岡太郎・唐澤弦志監督の『エコーズ』に数曲BGMを提供しました。
東京学生映画祭」という大会で準グランプリ&観客賞を獲得した映画です。



7月4日、渋谷HUMAXシネマにて受賞作の上映会があります。ぜひお越しください。

2010/04/29

FUNE system


FUNE system
(2010/04/29)

created by kobori akira.

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download:

※注意※
このプログラムは、"MAX/MSP"で動作するものです。
お持ちでない方は、「Cycling 74」の「Download - Cycling 74」から、"Max 5.1 Runtime"をインストールしてください。。

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アルバムの製作中に、ふと「Max/MSP」を体験してみたら、非常に面白くて驚いています。これまで全てのプログラミングを断念したとは思えないハマり具合です。始めて2日目なのですが、はじめて「プログラム」と呼べるものも作れました(レベルは非常に低いのですが、とにかく完成したことが感動的です)。

これは、「睡眠のための自動作曲プログラム」です。
というのも、眠れない日は、毎日さまぁ~ずのDVDをかけて寝ていたのですが(嘘。本当はバカルディの『なまたまごかけ御飯』です)、彼らがいなくても寝れるように作りました。
最初の1分はクール過ぎて眠れないでしょうが、4,5分もする頃には、必ずや退屈と眠気に包まれることでしょう。


■はじめに「setting」を押してから利用してください。

■画面下、左から4つ目の「Presentation Mode」を押すと、利用しやすくなります。

■だんだん落ち着けるように、時間の経過と旋律の速度とが反比例になるようにしました。

■全体的な音の高さを、「pitch set」で設定できるようにしました。

■「fadeout」をオンにすると、時間の経過とともに音が小さくなっていきます。

2010/04/25

kobori akira - headphone magic EP



kobori akira - headphone magic EP
(2010/04/25)

◆tracklist
01.ヘッドフォン・マジック
headphone magic

02.ヘッドフォン・マジック(acapella)
headphone magic (acapella)

jacket by kobori akira

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download:
http://www.megaupload.com/?d=VYOQEHAM

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5月にアルバムを無料配信します。前作(『contact』)から1年経ち、少しずつではありますが、技術も上がりました(殊にリズム感とミキシング)。これはそのアルバムから先行して配信されるシングル曲です
詳しくは配信時のライナーノーツでたっぷり書かせてもらいますが、キッド・カディやドレイクが好きな人が「こういう感じに《翻訳》したわけね。なかなか良いんじゃないの」と気に入っていただけるように作りましたので、よろしくお願いします。その他は、今回はちょっと予想つかないです(苦笑)。

2010/01/16

ブランドン・ハワード(Brandon Howard)とw-inds.

昨年発売されたw-inds.の最新シングルに収録されている「truth」は、ニーヨ(Ne-Yo)がプロデュースしたということをツカミとして、新しいファン層を狙いました。実際に、このシングルで(ファンが増えたかどうかは分かりませんが)、ある種の音楽ファンは「w-inds.面白いかもしれない」と認識を改めることになったでしょう(僕もそうでした)。
しかし、クレジットをよく見ると、プロデュースには"Smith"(ニーヨは、プロデュースの際に、本名の"Shaffer Smith"を用います)の他に、"Brandon Howard"という名前も掲載されています。今日は、彼について、少しまとめておこうと思います。



ブランドン・ハワード(Brandon Howard)は、シカゴ出身のプロデューサーです。これまでも、マーカス・ヒューストンの「Favorite Girl」やジニュワインの「Love You More」など、アメリカのメジャーなHIPHOP・R&Bの曲を手掛けています。
ニーヨとの共作も初めてでなく、ニーヨのデビューアルバム『In My Own Words』収録の「I Ain't Gotta Tell You」は、このコンビが所謂「間違いない」ことを既に証明していました。







また最近は、日本でもプロデュースを初めているようです。w-inds.の前には、DOUBLEの「Let it go」のプロデュースもしていました。



個人的には、彼のつくる曲はキャッチーなものが多く、コード進行を持たずリズムを中心とした曲(Usherの「Yeah!」など)と比べれば、日本でも受け入れられやすいタイプの音楽ではないかと思います。メロディやコード感は、ニーヨと協力するだけあって、似ているように感じられる個所もあります。
彼自身による歌唱の曲もいくつかあり(公開された時期は不明)、現在はデビューアルバム『Genesis』を制作しているようなので、今年か来年にはそのレコードをゲットすることも可能かもしれません。





そして最後に、重大なことを書き忘れていました。それは、彼がミキ・ハワードという有名なソウル・シンガーの息子だということです。

ミキ・ハワードは、サイド・エフェクトのリードボーカリスト。1985年にアリスタレーベルからデビューしたホイットニー・ヒューストンが大成功を収めたのを目の当たりにしたライバル会社のアトランティックレーベルはホイットニーと同じゴスペル出身のミキ・ハワードを86年にデビューさせた。この87年のアルバム「Love Confessions」は当時、頭角を現してきたNICK MARTINELLI らのプロデュースによるもの。
  全曲通して、深みのあるボーカルを聴かせてくれる。ジェラルドリヴァートとの競演That's What Love Isも必聴。
ブラックミュージック"Soul Flava" Love Confessions/Miki Howard('87)


●松尾氏ミキ・ハワードと旧交を温めるの巻|吉岡正晴のソウル・サーチン」では、そんな母ミキと息子ブランドン二人の写真や会話などを載せていてくれています。ミキ・ハワードという人物は知らなかったのですが、1989年にリリースされた「Until You Come Back To Me」という曲を聴くかぎり、非常に僕好みの声質でした。


というわけで、「調べるということは、不明な点を減らしていくことではなく、増やしていくことだ」という教訓をストレートに表すこととなった今回のエントリですが(笑)、こうして少しずつw-inds.とブラック・ミュージックとの間に橋を渡していくことにしましょう。



(追記)
個人的には、ブランドン・ハワードが、僕のフェイバリット・ラッパーであるルーペ・フィアスコ(Lupe Fiasco)にトラック提供をしていたことが一番の驚きでした。こじつけとは言えど、w-inds.とルーペが関連するなんて、誰が想像できたでしょうか。
また、彼の年齢に関しては不明ですが、おそらく20代前半だと思います。


■他、参考にしたサイト

B. HOWARD! - GENESIS - MySpace : 音楽の無料試聴、動画、写真、ブログなど
The Lupe Fiasco Show: Brandon Howard